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このインタビューは1989年5月に発売された「ROK'N'ROOL PIX」(絶版)に掲載された
ものです。


--元美容師という変わった経歴を持つだけに、hideは全ての行動が非常に
アーティティックな男である。
それは、あの独特なステージ衣装からも、うかがえるだろう。
イラストもとても上手く、Toshiの衣装のデザイン画もToshiのアイディアを元にhideが
描きあげたのだという。
--hideはXに参加する前、横須賀のサーベルタイガーというバンドでリーダーを
やっていた。「SHOCK!」というのが基本コンセプトで、
hide曰く「怪獣みたいなバンド」だったという。
ある日、hideのライブを偶然見たYoshikiとToshiは瞬間的に
「コイツはXのギタリストになるために生まれてきた」と、ひらめいてしまう

が、その頃はXよりもサーベルタイガーの方が人気、実力、知名度が数段上で
とても、引き抜ける状態ではなかった。

二人は「Xをもっとすごいバンドにして、早くアイツを引き抜こう」と心に固く決心して、
黙ってその場を立ち去った。
しかし、その時、hideはステージ上で生肉を食べ、コンドームを客席に投げ入れ、
マネキンをぶっ壊していたという。
あいつら、なんであのステージを見て、俺をXのギタリストにしようと思ったんだろう?」
と、今でもhideは首をかしげている。

--「Xは随分前から知っていたよ。思いっきり、評判の悪いバンドだったからね。
ガラが悪いというか、酒癖が悪いと言うか(笑)。
でも、Yoshikiに初めて逢ったら、やたらとニコニコしててかわいいんだ。
"ドーモーォ"とか言って、まるで外人の子供みたいだった。
"コイツがホントに、酒を飲むと大暴れするっていうYoshikiなのかな、変なの"
っていうのが第一印象。
だけど、俺がバンド辞めて、美容師に戻ろうと思ってた時に"もう一回、やろーよぉ"
って例の口調で電話くれて、Xに入りたいっていうより、
俺、Yoshikiと一緒にやってみたかったんだよね

--今回の撮影でも着ているhideのステージ衣装は、
おばあちゃんからもらったインドのサリーを使っている。
本当は普段着にしようと思って貰ってきたのだが、いつの間にかステージ衣装に
してしまったのだとか。
ライブの前半で着ている皮の衣装か暑いのでいつも途中で着替えている。
ただ、悩みは途中で着崩れてしまうこと。
だから、長時間の着用には耐えられないのだ。

--「ギターソロに関しては、ただ、Yoshikiを休ませなくちゃいけないなって、
思っているだけだから。
インギーみたいに早く弾けるわけじゃないし、リッチーみたいにギターをぶっ壊したら、
後で怒られるからね。
この間の渋谷公会堂の時も、ステージ上で急に歌いたくなっちゃって
歌い始めちゃったら、楽屋に引っ込んでた他のメンバーが驚いたらしいよ。
" アイツ、ギターソロやってるはずなのに、何で歌が聞こえてくるんだ?"って(笑)。
でも、そういう風に即興的な方がスキなんだよね。





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