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◆ 1990年6月発売X ROSE&BLOOD TOUR写真集から ◆


1989.09.29〜1990.05.17
X ROSE&BLOOD TOUR 1990年06月に発売された
Xのツアー写真集に掲載されたインタビュー。
Xは、このツアーでも数々の伝説的LIVEを行い不動の地位を築いた。

--まず、やっと終わったツアーの感想は??
「割と、寂しい。ツアーをやってると身体の調子が一番いいから。
なくなっちゃって不安だな。
ツアー中だと、どんなに飲んでても朝の9時くらいには起きられちゃうんだけど、
今日なんか起き上がれなかったもん。
ツアー終わるといつもそうなんだもん。だから、イヤ」
--今日起きられなかったのはホッとしたからなんじゃないの??
「俺、東京に帰ってくると、いつもそうなんだ。」
--今回のツアーの前半と後半で、変わってきたコトってある??
「そうだな。みんな、Yoshikiにナーバスになってたからね。
Yoshikiも自分の身体にすごいナーバスだったと思うしね。
治ったとはいえ、時々危ない時があったからさ。
倒れてから、ずっと不安が続いていたし。」
--倒れる前は??
「無茶なことしてるって口では言ってたし、身体が弱いのも知ってたけどさ。
「死ぬまでやる」って口では言ってたけど、
ホントに倒れるとは思ってなかったからね。
だから、ホントに倒れちゃってあせったって言うか・・・。
それまでにもっと辛い環境で全国ツアーをインディーズで何度もやってたから、
自信・・・過信だったのかもしれないど、そういう気持ちがあったからさ。
でも、考えてみると、コンサートの時間自体、ずっと長くなってるし、
内容も全然違うからね。
それに、Yoshikiが考えなくちゃいけないことも、たくさんありすぎて、
体力だけっていう状態じゃなくなってきたからさ。
大変だったと思う。」
--今回のツアーで印象に残っているライブというと??
「初日の浦和とね、川崎産業と、福岡の一日目かな。」


--それは、それぞれどういう意味で??
「浦和はね、初日だっていうのに俺が、右手のこぶし折っちゃって、
やってるうちは右手がどんどんドラえもん状態になっちゃうんだもん。
川崎産業は、客のリアクションが悪かったとか言ってるんだけど、
トラブルもすごく多くてね。
アンコールをやらないライブその1だつた。
福岡の初日も、同じ。
お客のせいにしちゃいけないんだけど、トラブルでナーバスになっているところに、
それがお客の反応にもでちゃったりすると、
自分の感情がコントロール出来なくなっちゃうみたいな所があるんだよ。
印象に残っていると同時に、反省材料でもあるんだけど。
でも、俺達、確かにアンコールが曲メニューに入ってるけど、
アンコールはアンコールでしかないと思うのね。

「MORE」っていう気持ちが伝わってこなかったら、やらなくていいと思うんだ。
そう思ってやらなかったのが、福岡だったのね。
確かにアレだけ大勢の人がいれば、中にはホントにもっと聞きたいって思ってくれた
人もたくさんいたんだろうけど、
俺達の目に映った「お客さん」っていうひとつの不特定多数の団体は、
そういう風に見えなかったから、やる必要がないと思うんだよね。
だから、敢えて「紅」も「ENDREES RAIN」っていうシングルの曲もやらなかったんだ。
これからも、それは同じで、状況によってはやらないこともあると思うね。」
--今回のツアーでは、失敗談は??
「浦和がしょっぱなから、失敗だし(笑)」

--弾いてて痛かったの??
「ライブの時は分からなかったけど、ドラムソロとかで引っ込むとすごく痛くてさぁ。
力も入らなくて、もう、死にそうだった。
あとは・・・あんまりないかな。」


--エフェクターを誰かに踏まれたとかそういうのはないの??
「あ、そういうのはもう、腐る程あるよぉ!
だって、幕が落ちた途端にギタースタンドが倒れるわ、
エフェクターボードがメチャクチャになるわとか・・・。
一番最初に、CO2が出るでしょ。そうすると、静電気が起きて、
電源がミュート状態になっちゃうとか、
俺一人でアルペジオ弾かなきゃいけないのに、音が出ないとか、
そういうのは、しょっちゅう」
--ありすぎて失敗談にならない??
「俺のせいじゃねーよっておもっちゃうからねぇ(笑)
でも、転んだっていうのはないよ、俺。
武道館で俺が転んだってみんなに言われて、頭にきてたんだよね。
俺、転ばないもん。それ、ちゃんと書いといて(笑)」

  




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