XJAPANのHIDEを語る上で、
この方との関係は欠かせない。
”貴志真由子さん”
彼女は世界でも数十人しかいないという治療困難な難病、
GM1ガングリオシドーシス・タイプ3という難病に侵されていたのです。
そして彼女が15歳のとき、「もう来年はないだろう。」と
お医者さんから宣告をうけました・・・。
15歳の少女に、あまりに残酷な宣告。
わが子を思う真由子さんのお母さんは、
とあるボランティア団体に連絡をいれます。
難病の子供たちを励ますために、
その子たちの夢を実現させようというボランティア団体。
”メイクアウィッシュ”
真由子さんの大好きなHIDEに対面をお願いしました。
本当に、本当に、藁にもすがる思いで・・・。
嬉しいことに、この申し出をhideが快く承諾してくれたことで、
真由子さんの夢は叶うことになりました。
年末のコンサートで会ってくれるというのだ。
そのことを知った真由子さんは大喜びし、hideにプレゼントするためのマフラーを、
不自由な指で２ヶ月かかって編んだ。
1995年12月31日真由子さんはとうとう憧れの人、hideと会った。
彼は、手編みのマフラーのお返しにと歌を歌い、
そして愛用のギターをプレゼントした。
hideは気さくな人柄で真由子さんの家族ともうち解け、コンサートの後の打ち上げにも
招待してくれた。
打ち上げでは、メンバーに真由子さんを友達だと紹介していたという。
ボランティア団体の方は、
いま絶大なる人気を誇り、毎日が多忙のまさに”時の人”。
そんな人が、快くお願いを聞いてくれたことに、
ビックリしていたそうです。
そしてそれから、HIDEが真由子さんの
闘病生活を支える日々がはじまりました。
GM1ガングリオシドーシス・タイプ3という重い病。
治療法は、骨髄移植しかないのだそうです。
しかもその成功する確率も、ほんのわずかしかないのだとか・・・。
真由子さんは、骨髄移植を受ける当日、
病状が急変してしまいました。
手術の直前に、既得の状態にまで陥ったのです。
病院の先生には、「あと１日、２日が限界・・・」と
いわれるくらいの病状にまで、容態は悪化してしまいました。
真由子さんのお母さんは、そんな真由子さんを見かねて
どうしても声だけでも・・・と思い、HIDEに連絡をいれたのでした。
しかしHIDEは声だけどころか
それ以降のスケジュールをすべてキャンセルし、
真由子さんのもとへ向かったのでした。
そしてHIDEは真由子さんを無菌室から見守りました。
その無菌室から、真由子さんを励まし続けました。
「がんばれ真由子
これから真由子のために曲をつくるんだぞ がんばれ」
死のふちをさまよう真由子さんを、HIDEは励まし続けました。
ちょうどそのとき真由子さんは血圧も低かったらしく
本当に危ない状況でした。
血圧を上げる薬も効かない、もはや打つ手がない・・・。
しかしHIDEが到着し、そばにいてくれていたときは
不思議と血圧が下がらなかったのだそうです。
絶望的と思われた状況から、
奇跡としか言いようがない回復をみせ、
死のふちから生還したのでした。
真由子さんは死のふちをさまよっている中、
HIDEが来ていることを感じていたそうです。
そしてHIDEに、励まされているということも・・・。
HIDEが真由子さんのためにつくった曲「Misery」
その年、HIDEは骨髄バンクへの登録をしました。
真由子さんのため、そして骨髄を必要としている
すべての人たちのために。
しかしその際、HIDEはあくまでも個人的に行うつもりだったの
にもかかわらず、HIDEの事務所側が独断で記者会見を
セッティングしてしまいました。
「これじゃ売名行為じゃねぇか！」と、HIDEの
パーソナルマネージャーでもある実の弟は、
思いっきり殴り飛ばされたといいます・・・。
（このとき、この実の弟もそれを知らなかったらしい）
そういえばこの当時、管理人のTOCHIは近所のコンビニで、
”HIDEも登録したぞ！骨髄バンクに登録しよう！”
なんてチラシが張られているのを見かけた覚えがあります。
なんでまたHIDEが？なんて思ってしまいましたが、
こんなことがあったなんて当時は知らなかった・・・。
カメラの入らないところで、本当に
いろんな物語があったんですね・・・。
15歳の当時、来年はないと宣告された少女。
彼女はいまも元気に暮らしているそうです。
実際にお伺いしたことないのですが、
和歌山県のレモネードカフェというお店を、
ご両親といっしょに経営されているのだとか・・・。
そして今回の大晦日ライブ、
おそらく会場に行かれるのでしょうね。
なんとなくそんな気がします。
HIDE、そしてXJAPANに会いに行く。
インターネット生中継はで、このどこかに真由子さんが
いるんだろうなぁと感じながら見るでしょうね
