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                                                 横須賀SAVER TIGER
1982/07〜1987/03 HIDEの死後、再結成

※下のメンバー履歴は
Orijin of hide.Yokosuka SAVER TIGERに
沿ったものです。
- Vocal Guitar Guitar Bass Dram
第一期 Michael HIDE Nick Tetsu Ken
第二期 Takk HIDE Nick Tetsu Ken
第三期 Rolly HIDE Nick JAM Ken
第四期 Rolly HIDE REM JAM Ken
第五期 KYO HIDE REM TOKI KILL eith Power
第六期 KYO HIDE REM TOKI TETSU

 高校3年のHIDE(X JAPAN)が初めて組んだバンド
北海道に同名バンドがいることがわかり「横須賀SABER TIGER」に改められた。
さらにKYOが加入する直前にスペルが「SAVER」になりました。
激しいパフォーマンスはライブハウスの外(居酒屋とか。当然出入り禁止に)でも行われて
X(=X JAPAN)・ディメンシアと並んで「関東3大粗大ゴミバンド」と呼ばれる滅茶苦茶さだった。
当事者達は「メンバーがデビューすると手のひら返したように伝説のバンドとか言われて笑った。」と語る。

 ボーカルを探していた1986年に、
派手な格好で鹿鳴館に出入りして目立っていたことが功を奏したKYOが、共通の知人を介して加入。
2〜3本ライブをこなしすと、ベースのトキに気にいられた
哲にドラムが替わる
デッドワイヤーで一緒にバンドをしていたKYOが呼んだわけではないそうです。単純に当時から哲のドラムが凄かったからでしょう。

 哲の加入前には少し面白い話がある。
1回目の誘いの電話が哲の実家にあり、母親から伝言で「松本さん(=HIDE)というかたから電話があって、バンドをやりたいと言っていたわよ」と伝えられたけど、面識のないHIDEの本名を言われても誰だかわからなかったそうです(笑)。
しばらくして、当時所属していたデッドワイヤー仲間で同居していた沢田泰司が哲に「サーベルに入るんだって?」と言う。
それは哲も知らない話で驚いていると「なら、俺はXに入る」と続けた。
意地のはりあいではないけど、そんなムードになって、哲も「じゃあ俺はサーベルに入るよ」と。
なので、
いろんな過激な噂が絶えないサーベルには不安で一杯だったそうです(笑)。

 ちなみにKYOも誘われた時に不安で一杯(笑)で
「METAL以外も好きで、そういうのがやりたい」と言ってOKが出たので加入を決めたそうだ。
二人は加入前の横須賀SABER TIGERの印象をよく「WASP」みたいと言ってました。当時メチャクチャで有名だった外国のバンドらしい。

 横須賀SAVER TIGERの音は、ライブCD聞いてわかるとおりに半端ないエライ勢いの演奏(笑)。音から気持ちが伝わるんだよ。スゴイね。
展開力もすさまじく、荒い演奏では難解に聞こえるかもしれない。
そんな中にもメロディーはしっかりあって、HIDEのセンスが見え隠れする。

 当時のメンバーが好きだったアーティストが語られているので紹介。
      ・KYO  ハノイ・ロックス
      ・HIDE  アイアン・メイデン、モーターヘッド、アリス・クーパー
      ・トキ  アイアン・メイデンOnly
      ・哲   ミッシングパーソンズ

 みんなバラバラだった。だけど解散の理由は方向性の違いではない。
あるキッカケに疑問を感じた
哲が脱退したからである。
最強メンバーと思っていたHIDEは「これ以上のメンバーは集まらない」と解散を決めるに至る。音楽をやめて美容師になることも考えていたHIDEに、KYOと哲は
「音楽をやめるのはなしだよ」と解散後も声をかけていたそうだ(エエ話や)。
         
    



最終的にX加入が決まった時も3人で話しをして「サーベルの持っていた要素をそれぞれが外に持っていくから、サーベルが5個になったようなもんだ」と話したそうだ(なんてエエ話や)。
 
のちにメールでやりとりをする時には「ex.SAVER TIGER TETSU」とか「ex.SAVER TIGER HIDE」という名前にしてたとか。
後にD'ERLANGERとXで大成功した3人だけど、あえて過去のバンド名を使用。
3人が揃って胸を張れるバンドだったからこそだと思います。ちょっと泣けてくるね。
そんな悔いのない人生を送れる人になりたいものです。
んで、哲が脱退したキッカケといのもまた、自分に素直な哲ならでは。

「もう1人のギタリストが法事でライブをすっぽかしたことがあって、ローディーが裏で弾いたんだよ。4人のサーベルがステージをやってしまい、それがまかり通ったことで、俺の中で”待った”が出たんだ。」

 漢道万歳。そんな事件が元で哲が脱退。
最高メンバーを自負していた残りメンバーからは、新たにドラマーを入れるという話しは一切でなかったそうです。

 横須賀SAVER TIGERは再結成しました。TOKIも亡くなって、KYOも哲も参加しないのに。
哲は
「HIDEが亡くなった後にうさんくさい話しをもちかけてくるヤツらがいた」とコメントしているが、それはクオリティーの低いライブ版を発売したレコード会社だけでなく、REMも含まれていると思います。
本を出したりして、死人を食い物にするのは許せないですね。死んだ人は反論があっても言えないんだから。酷いもんです。




 それでは、音源についての情報。
 当時の正式な音源はソノシートとオムニバスのみだが、HIDEが亡くなったためにルーツとしてライブCD2枚とライブビデオ1本が発売されました。
1986〜1987年の収録なので、KYOが作詞した「19」と「SADISTIC EMOTION」が収録されています。

 SADISTIC EMOTIONは、HIDEがのちに在籍するXで、YOSHIKIによって歌詞が書き換えられて「Sadistic Desire」という曲名で収録。VANISHING VISIONのアルバムバージョンと、シングルバージョンがあります。
前半のギターのカッティングや展開の仕方は横須賀SAVER TIGER版を彷彿させますが、音が柔らかく奇麗になっているので印象は変わりますね。
ベースの中盤はチョッパーかな。
横須賀SAVER TIGERからXに曲を持っていくなら迷わずコレなんじゃないかと思います。
D'ERLANGERにも同名曲がありますが、福井ボーカル+作曲CIPHERなので全くの別物。
 あともう一曲、横須賀SAVER TIGERの曲でXに持ち込まれたのが「SESSION C」。
XではアルバムJealousyで「Love Replica」として収録されています。
荒々しいバンドとは思えないメルヘンチックなアコースティック3重奏のインスト。
いい曲です。ラフな声も入っているので、おそらくテープレコーダーを真ん中に置いて通しで合わせたみた時のものだと思います。
こんなものまでCDとして出すのは、さすがに引きますよ。出すべきではなかった。HIDEは完璧を目指すアーティストですから。

 KYOの歌については、D'ERLANGERでもまだ○タだし、質の悪いライブ版なので特にコメントなし。
KYOのMETALノリにちょっと笑ってしまった。METAL の王道ではないKYOの歌が、横須賀SAVER TIGERの楽曲に幅を持たせたのは間違いない。
44MAGUNUMの影響から抜けだせないアメリカンなノリなので、歌詞は単純明快な反骨のものです。「19」は単純にこの時の気持ちを歌ったのでしょう。
歌をずっとやっていくかは別としても「普通のサラリーマンにだけはなりたくねえ」っていう将来的なビジョンの歌に聞こえます。

 哲のドラムはD'ERLANGER以降とんと聞かなくなった
ツーバスドコドコが貴重。
当時18才でしょうか。ウマイです。発売を前提としないライブ音源だからドラムが一番録音状態に難があり、これ以上コメントできない。

 いや〜、でも「KYOがどうの」とか「Xではどう」とかではなくホント
「横須賀SAVER TIGERスゲー」の気持ちのが大きい。迷いのない自身に満ちたサウンド。
「この音がわからなければ音楽聞くんじゃねー」ぐらいの気持ちが音から伝わる。
凝った作りによる展開力は特筆にあたいする。1曲内で何曲分もの要素や表情が詰め込まれている。きちんとした音源が少なすぎるのが寂しい。


 余談ですが、HIDEが亡くなった時に雑誌に写真を提供していたのは哲。
テープも持っていたらしい。D'ERLANGERでもCIPHERが持っていない曲のデモテープを所持していたことから、哲は几帳面な男のようです(笑)。
この男はファンにとって宝の山を持っている!



 リリース一覧

ソノシート

198?/00/00 Double Cross/Gold Digger(ライブ以外の音源はコレのみ)
                        

アルバム
2001/02/21 Orijin of hide.Yokosuka SAVER TIGER vol.1 ベストライブ&メイキング!!
2001/02/21 Orijin of hide.Yokosuka SAVER TIGER vol.2 ベストライブ&メイキング!!

ビデオ
2001/02/21 Orijin of hide.Yokosuka SAVER TIGER vol.3 伝説のライブ1986
(KYOと哲はまだいません)

オムニバス
1985 HEAVY METAL FORCE3(Xも参加していた。レコードを後にCD化)













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