2000.5.8 東京FM エモーショナルビート TAIJI生出演
DJ男:もう結構人だかりが出来始めてきましたよー!
DJ女:すごいですよー、あ〜ん。
DJ男:でも不思議なもんで、皆なんか髪の毛に色がついているのが不思議でございますけれどもね。
DJ女:ねー、やっぱりねー。
DJ男:さ、えーこの後はですね、CMを挿んでお待ちかねですね。元エックスのTAIJIさん登場です!
DJ女:はいっ!
DJ男:さあ、時刻は5時34分を回っています。お待たせ致しました。今日はですね、先頃ですね、自叙伝を発表致しました、元エックスBassist、TAIJIさんをお迎えしております。宜しくお願いします。
DJ女:宜しくお願いします。
TAIJI:宜しくお願いします。
DJ男:さあ、スタジオの外もですね、TAIJIさんがこのスタジオに入るや否や凄い歓声が…。
DJ女:ずーっと見つめて…。
DJ男:ねえ。まあ、TAIJIさんとしては久々ですよね?こういう感じで表に出るというのも。
TAIJI:そうですね。あの、2年くらいブランクありましたんで…。
DJ女:そうですね。
DJ男:ブランクあって、その間というのは本なんかにも書かれてあると思うんですけれども…。
TAIJI:はい。
DJ男:ま、その本についてまずはお聞きしたいんですけれども…。これは僕も読ませて頂いたんですけれども。すごい、なんか、ね、こんな事まで書いちゃって大丈夫なの?っていうような、自分の内側を全部曝け出しているような本ですもんね?
TAIJI:そうですね。
DJ男:これまたどういうきっかけで?
TAIJI:えーと、今まではね、決められた許容量の中で、あの、それ以上に自分で出さなきゃいけないという、なんかプレッシャーみたいなもの…、あの、スタンスがね。んー、そこら辺を裸にして、もう一度自分で、こう、音楽を突き詰めていきたいなと、見つめ直してみたいなという…。
DJ男:んー、なるほどね。
DJ女:んー。
DJ男:これ、あの非常に僕は読みやすかったですね。ひとつひとつがね…。
TAIJI:そうですか?
DJ男:んー。で、色々と考えさせられましたし、あの、これ全然お世辞でも何でもないんですけれども、やっぱりRockなんだな…と。
TAIJI:ありがとうございます。
DJ男:やっぱりRockから始まる人って、もう最後までRockなんだなって、ふと思ってしまいましたけどね。生き方自体がね、非常になんて言うのかな?うん。
DJ女:でもその2年のブランクの間にやっぱりファンの方も随分と心配されたと思うんですけれども…その辺ってどうですか?
TAIJI:あの、その時ですね、かなり自暴自棄になってまして、えーと放浪生活まではいかないんですが、それに似たようなことをやってまして。で、曲作りっていうことはね、なかなか出来なかったんですよ。スタジオに入ってやってみるとか…そういうとこまでいかなかったんで…今日の日をどうやって過ごしていこうかなっていう風に考える…。
DJ女:精一杯で…。
TAIJI:ええ、それでファンの方達ともちょっと疎遠になってしまいまして。ええ、今ちょっと申し訳ないんですけれどもね、この場を借りて、ホント、すいませんでしたと、言いたいです。
DJ男:でもあの、本なんかを読ませて頂いて、皆さんだったらですね、その時に何をTAIJIさんが思っていたのか?とかね。で、やっぱりその時に、一時期ドームのステージに立ったりとかですよ。ねえ、普通だったらやっぱりもう一回スターダムにのし上がった人間がまたどんどん違う生活をしていくっていうのは非常に勇気のあることだと思うんですよね。まあ、人間やっぱりプライドもあるでしょうし、なんか色んな部分が、なんか色んな葛藤が自分自身とあったと思うんですけど…?
TAIJI:そのプライドっていうのにね、あの僕、音楽…X…D.T.R…LOUDNESSを通してきて、様々なところでこう、自分自身に力を入れ過ぎていたんじゃないかな?っていう風に思いましてね。それが…あの…なんて言うんですかね、この本を出すことによって全て捨てられて、楽な気分で音楽に関われるという風に、今考えてるんですけどね。
DJ男:なるほどね。それまでは自分の中では気付かなかったんだけども、何かこう、色んな部分との闘いの中でX過ごして、D.T.R過ごしてLOUDNESS…あの、本にも書かれてましたけど、すごいLOUDNESSに影響されてまた、色々Bassを始めたりとか、やっぱり憧れのバンドに入った訳ですからね。やっぱりまた知らず知らずのうちに、自分の許容量を超えるようなことをしてしまっていたのかな?という部分でしょうね。
TAIJI:そうですね。Xの後半なんていうのは、あの、皆やりたいことがそれぞれね、5人5様のバンドでしたんで。ええ、まとめるのが一人じゃ、YOSHIKIさん一人じゃね、ちょっと困難な部分が出てきまして。で、それで、こう何ですかね、もっと上を見ようということで、まあXはXで、あの、どんどん上を走って行ったんですけど。僕なりにやりたいことっていうのはまたちょっと違って、それでああいう形になってしまったんですけど…。あの時には言えなかったことを、ええ、この本では書いてます。
DJ男:ええ、あの、色々と、色んな思いがね、あの、それぞれのChapterに分かれて書かれてあるんですけれども。まずはここでですね、ちょっと1曲挿んで、それから後半戦、今後TAIJI
さんが何を考えてるかっていうのをね、ちょっとお聞きしたいなと思いますが、あの、色々と先程、曲を選んで下さいっていう中で、これはTAIJIさんが曲を作ってらっしゃる。そしてX時代の曲ですけれどもね、ええ、曲紹介していただけますでしょうか?
TAIJI:はい、あの、HIDEと作りました………………あっ………………
まずこれは、僕がGuitarを弾いています。“Voiceless
Screaming”…Xです
DJ男:そうですね、これからお聴き致しましょう。
DJ男:お送りしているのはXで“Voiceless
Screaming”………。お送りしていますが、さて今日はですね、元XのBassist、
TAIJIさんをお迎えして、色々とまあ、本をね、出し、そしてここからがまた、なんか……。でも僕思ったんですけれども、2000年で、なんかまた新たな出発が切れるっていうのは、ある意味じゃ凄い幸せなことなのかなぁなんて思ったりもしましたけれどもねぇ。なんか、どうですか?あの、本を出版して色々と反応なんかもファンの方からも返ってきたんじゃないですか?
TAIJI:ええ、そうですね。お蔭様で大反響を頂きましてね、うん、ちょっと戸惑っているんですが、あの、その分曲にね……曲を作っていって、待ってくれたファンの方に提供していきたいなと、思っています。
DJ男:そうですね。あの、ちょうど今後の活動としては、もちろん音楽活動スタートする訳ですよね?
TAIJI:はい。
DJ男:ええ、作家になるとかじゃないですよね?(笑)
TAIJI:さ、さっか…ですか?(戸惑い気味)
DJ女:(笑)
DJ男:あの、こう本を書いたりするとかじゃないですよね?(笑)
TAIJI:そ、それはないです。(苦笑)
DJ男:あの、どうですか?どんな形で音楽をやりますか?…音楽の方は…。
TAIJI:あの、音楽はですね、親しい友人がいまして、昔からの付き合いなんですが。僕、一時、あの、音楽をやめようかなって思ったことがありまして………
DJ女:えっ?!う、うんうん……。(かなり驚いた様子)
TAIJI:その時に引っ張り上げてくれた友達なんですが、その方と、あの、もう一度ね、気持ち的には一からのスタートで、自分のスタンスで音楽を……音、我苦しむじゃなくて……“音楽”というスタンスでやっていきたいなと……。
DJ男:うん、なるほどね。
DJ女:そうですよね。その、ファンの方も嬉しいでしょうしね。
DJ男:うん、まぁ、ある意味じゃ、ホントの音楽シーンにおいての復帰LIVEになるんじゃないかな、という感じが無きにしもあらずです。
あの、僕本を読んで、あの「復帰LIVE」というページが好きで……
TAIJI:ありがとうございます
DJ男:ええ、あのChapterがね。で、結構色々と僕も、僕自身考えさせられた一冊だったんですけれども……。さあ、あの、まあ今後としても、もちろんやりたいことっていうのも沢山あるでしょうけれども、どうでしょう?今は、夢は?
TAIJI:今の夢ですか?
DJ男:うん。
TAIJI:えーと、ファンの方達と、同じ空間で、同じ気持ちを、感じ合いたいですね。
DJ男:うん。
DJ女:うん。
DJ男:その為にもやっぱね、LIVEなんかもやりたいでしょうし。ええ、あの、もう曲の方はずっと作られてはいるんですよね?
TAIJI:ええ、曲の方はもう1ステージできるくらいには……
DJ女:おおっ!
TAIJI:作っております。
DJ男:それをレコーディングしたりとか、色々とまた音楽活動をこれからっ!ねえ、楽しみにしておりますけれども。じゃあ、あの、スタジオの外、もう今日は沢山集まって下さっておりますけれども……
DJ女:そうですよー。
DJ男:あと、あの、今日残念ながら来れなかった人もラジオの向こうには沢山いらっしゃいますから、そういった皆さんの為にもメッセージをいただけますか?
TAIJI:あの、色々、ブランクもあって、皆に心配をかけてしまったんですが、これからまた決意を新たにして再出発………第二のステージ、踏みたいと思ってます。同じ空間で、同じ空気を分かち合いながら、これからお互いに高めあっていきたいと思いますね。
DJ男:うん、いや、あの、僕は今日初めてTAIJIさんとお会いしたんですけれども。なんか、口調とか、考え方っていうのが……もし、ちょっとね、本人が「いや、違う」と思ったら申し訳ないんですけれども。僕が感じたのは……あの、僕、Xのメンバーの中でHIDEさんと以前お会いしたことがあってですね、色々お話させて頂いたことがあるんですけれども。非常に、あの、あれなんですね、Rockが好きで、音楽を通して自分をどう表現するのか?まあ、変な言い方ですけど、皆不器用な人達が集まって………
TAIJI:はい。
DJ男:で、一つのものを一生懸命やって、そこでぶつかり合って、そこから完成される最高のものを、本当に届けたいっていう思いが伝わってきましたけれどもね。今日は、お忙しい中、本当にありがとうございます。お会いできて光栄でございます。
DJ女:ありがとうございました。
TAIJI:いえいえ、こちらこそ。
DJ男:じゃあ、こちらの方の本についてるCDが、実はありまして、この曲インストなんですけれども。“JUNGLE”と題された曲。これはTAIJIさんと……?
TAIJI:えーと、Drumの岡部という人間がいまして、その岡部という人間は、YOSHIKIが“Jealousy”の作詞、作曲をずっとやってましたんで、忙しくて、で、代わりに叩いてたんですが…。それであの、たまたまPATAさんが遅刻してきましてね。で、やることがなくてタッピングの練習してたんですね。
HIDEが、そのタッピングを教えてくれないかということで。で、初めてHIDEがそんなこと言ってきたもんで、あの、あの方はすごくこだわりを持ってて、トレモロとか使わないんですよ。んで、珍しいなぁと思って、教えていくうちにだんだん曲になっていったと………その場で出来たんです。
DJ男:じゃあ、「せーのっ!」でやったやつですね?
TAIJI:そうですね。
DJ男:じゃあ、この曲を聴きながらお別れでございますけれども。次回は、Solo
Albumを引っさげて……お待ちしてますんで。
TAIJI:ありがとうございます。
DJ男:はい、頑張って下さい!
今日はTAIJIさんをお迎えしました!この曲を聴きながらお別れですね…………
曲は…“JUNGLE”!!