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  YOSHIKI-SPECIAL INTERVIEW
(パーフェクトベストアルバムの3枚目のインタビューより)


I: インタビュー側のコメント
Y: YOSHIKIのコメント

イ:本当にXって、YOSHIKIにとってすごく大きいものだったと思うし、
なかなかこれを振り返ったりとか、短い言葉で言うのは難しいと思うんですけども、
今解散から一年経って、今その一年経った目で見て、「(Xが)自分にとってどういうものだったか」みたいな話から…。
Y:そうですね、一言で言い表すっていうのは…、ちょっとできない ですね…。
それはもう、なんていうんですか?
人生でしたから…。
一番僕がやってて良かったなと思うのは、そのことによって、いろんな人と、
もちろんメンバーとめぐり合えたし、そこを通じていろんなスタッフの方とか、
なによりもやっぱりXっていうものを通じてファンの子に出会えたっていうのもやっぱり…、
とっても誇りに思ってますけど、やってた事に関しては。

イ:YOSHIKIはそういう事で出会えた事に感謝してるし、ファンとかオレなんかも含めて、YOSHIKIに出会えて、全く今までと違うロックバンドっていうのかな、
生き方そのものも考えさせてくれるようなバンドに出会えた事も、逆に本当にありがとうって感じだったし、
それが面白くてほんとにずーっと追いかけてた気がするんですけど、
その中心人物として、当時のパワー感っていうか、どっから来てたっていうか。
Y:なんなんでしょうね。
やっぱりメンバー含めて皆の人生を預かった以上はやるしかないと思いますし、
なんかその、破壊したかったんですね 何か。好きですから、ぶっこわすの…。

イ:できないことはないっていうのと、不可能っていう言葉自体を否定するような形で。
ある時期突っ走って。
今現在YOSHIKIがやってる部分っていうの?
なかなかまだ見えてこない部分があるんで、その辺もちょっと触れていただけると。
Y:つらかったんで…。
つらいっていうか、今回のhideのこととかね。
それでやっぱり悲しかったんですよ、…というか悲しいだけだったんですよね。
だからなるべく触れないようにしてたっていうか、
もうそこらへんにhideの写真見ただけで涙出ちゃったし、曲とかも当然、Xの曲とかも弾けなかったし。
もちろんhideの楽曲聴いてもなんか、どうしようもなくなっちゃったし、もう触れられなくなったんですね。
触れられないっていうか…もう。
ただ、僕は音楽で生きてますから、たまたまそういう時期にいろんなプロデュースの話とかいっぱいありまして、
これだったら今の自分でできるんじゃないかと。
その人たちのプロモーション計画を考えたり、レコーディングシチュエイトを作ったりで、やっぱり自分のことから切り離せるじゃないですか。
やっぱり自分自身はXからすべてが始まったんで、先の事を考えようと思うと、どんどんまた昔に戻っていっちゃって…。
本当にすばらしい時間を過ごしたと思いますけど、だけどやっぱり結末が…、結末っていうか。
始まった時は夢だらけじゃないですか。 もう夢と気合とみたいな…。
それがああいうストーリーのエンディングっていうのを、全然予想してなかったんで…。
特にhideのことなんていうのは、
僕がhideをバンドに誘ってなかったら…とか、
彼が一緒にやってなかったら今はまだいるのかな,とか…。
そこまで考えたらいけないんでしょうけど、どんどん考え始めちゃって、全然前に進めなくなっちゃいまして、自分自身。
自分ももう表に出るのはやめようかなとかいろいろ考えましたね。
というか、やっぱりつらいですし…。
乗り越えなきゃいけないとか言われたりするんですけど、なんかまとまんなくて。
頭の中では整理できてるんですけど、気持ちと一致しないっていうか、心と一致しないっていうか。
プロデュースっていうのを、また暇があると考えちゃうじゃないですか、いろんなことをいっぱい。
創作活動、プロデュース活動をしてましたね、まぁ今もひたすらしてますが…。
自分の事を考えなきゃいけない時期に来てると思うんですが、まぁ今回たまたま日本に帰ってきていろんな友達の顔とか見て、やはり「がんばんなきゃいけないのかな」とも思ったりしますし。
でもやっぱりつらいっていうのが…。
すごく強がりばっかり言ってきたんですけどきっとほんとは弱い人間だったのかなとか…。
昔もよく言ってましたけど必ず僕はどんな時でも、1%だけっていうか、少しだけ不安よりも自信が勝ってるっていう…。
で、今回はそれが負けちゃったんでしょうねー。
不安っていう感じじゃなくて、悲しいっていうなんか言葉でうまく言えないですけど…。− に負けちゃってたのかな。
っていうか自分の口から僕は負けてるとかそんなこと言うのって初めてだと思うし。
TOSHIのことも、いろいろあるみたいで。
それもやっぱり、アメリカにずっといたんで、人からの情報しかないんですが、やはり悲しいっていうか、まぁ幼馴染だって言うのも、もう5歳から一緒ですから…。
純粋で優しい人なんですけどね。
そのXっていう中できっとつらすぎたのかな。わかんないけど。
僕のボーカル取りが辛かったのかなぁ。


イ:でも皆がギリギリの限界を見て始めて生まれる所ってありましたからね。

Y:僕なんかその限界のギリギリにいるのが好きだったじゃないですか。
でー、それをなんか皆にも居させちゃったっていうか。本当にある意味で変なペースを自分で作ってきちゃったし。
やはりでもこういう結末を考えてなかったから衝撃が大きすぎて。



イ:あのドームのコンサート、ラストライブの時に全てが終わったときのMCがUnfinishedだったんですよね。
それ聴いたときにYOSHIKIはまだ絶対次のストーリーがあるんだって確信してたんですけど。
Y:解散の手前まではやっぱり落ち込んじゃってて、もうどうでもいいやみたいな事をいってたんですよね。
解散しちゃったどうするんですか?と聞かれてももう分からないとか。
東京ドームで解散コンサートやった時にファンの子の話を聞いたり、実際ステージに立ってて、やっぱりがんばらなきゃいけないなー、っていうかがんばれるなっていう気になったんですけど。
で、またその後にいろいろあったんで、なんか、うーん…。
そうですね、すごく変なんですけど、ちょっと考え始めた場合とかっていうのは、瞬間瞬間で考える事が180度違っちゃうんですよ。
やっぱりがんばろうとか、次の瞬間にはもう、ダメだ、オレなんかダメだとかオレがいけないんだとか、なんかムチャクチャなにもかもマイナスに考えちゃうし、なんかいりみだれちゃってて。
で、頭ではもちろん、頭ん中ではね、前向きに生きなきゃいけないじゃないですか。
だから、そうわかってるんですけど。

イ:でも自分の中でも少しずつ不安が勝ってる状態がだんだん逆転していってるような気がしますでしょ?
大逆転みたいな。
Y:そうですね。2回目じゃないですか、インタビュー今回。
やっぱ最初のインタビューのときは、しゃべれなかったですから。
今やっぱある程度しゃべれるって言うか、んー、前向きになってきてるんですかね。
でも、まぁhideの時があったときとかは、追悼の件もそうなんですけど、やはり自分では分けわかってないわけですよ。
なんか事実みたいなものを把握してないじゃないですか。
あの時のっていうのも衝撃というかなんというか、分からなくなっちゃいまして。
でも、とりあえずファンの子が、どうしたらいいんだ、とかこれからどうしていけばいいんだ、とかっていう声聞いてたら、なんかしなきゃいけない、とか、とりあえずなんでもしなきゃいけないっていう、そういう日々だったと思うんですよ、あの時っていうのは。
で、いざ自分でロサンゼルスに帰って冷静になったらっていうか、よく考えたらとてつもなく悲しくなっちゃったんですね。もうインタビューするの怖かったですし。



イ:でもやっぱり今までファンの人たちがXの曲にすごく助けられたことってあると思うんですよ。
悲しい時とか、社会的な事とか、学校だとか、親だとかいろんなことで悩んでる子が、あの楽曲でいろんな事を勇気付けられたり、いろんな事を勉強したり、気づいたりできたことってあると思うんですよね。
で、やっぱりそういう音楽を通じて人にそういう力を与えてくのがYOSHIKIの存在っていうか、そういうイメージがすごくあるんですよ。

Y:まぁそうやっていってもらうと。
そういう楽曲の事で、力になったとか、元気が湧いたとか言ってもらえるとすごい、すごい励まされますけど...
追悼コンサートの件じゃないですけど、あの時はほんとに、もうなんかしなきゃ、なんかしなきゃって気持ちで精一杯で。
なんでもいいから前向きになってくれみたいな。
でも実際発言してる僕は分かってなくて、実際その時に日本しばらくいたじゃないですか。
TVからhideの画面見るだけでつらくなっちゃうし。
そんなのでできるわけないじゃん、でもやんなきゃていうか、なんかわかんなくなっちゃったんですよね。
まぁそれでしばらく延期なり何なりってあって、今回少し時期を置いて、やっぱりとっても不安な気持ちでまた帰ってきて、今度思ったのは、やっぱり街中でhideのカレンダーとか見ちゃったときにはまた分けわかんなくなっちゃいまして。
もうまたなんか僕たちがドカンとかってやっちゃうと、また。
なんか、そっとしておいてあげたいような気持ちがしてきちゃって。
ほんとにわがままな発言だと思うんですけど。
だから自分の頭の中がまとまんなくなってきちゃったんですよね。
もう自分が言った、言わないの事で、そんなプライドなんかどうでもよくて、別にYOSHIKIは日本一無力な人間だって言われてもいいですし。
でもだからってプライドだけのためとか、義務感でこういうものをやってしまうことの方がもっとおかしい気がするし。
だからといって、それによって夢なり希望なりっていうのが与えられるんだったら、っていう気持ちもありますし。
今の時点ではちょっとわからないですけど。
やっぱりがんばらないといけないですかね...

イ:そりゃもちろんそうでしょ〜。
でもきっとYOSHIKIは物を作りつづける人だから、この悲しい時でも、それを忘れるためにプロデュースっていう創作活動を選んでるわけだから、やはり必ずそれを自分のために使う時っていうのがでてくるし。
Y:まぁ音楽が好きなんで、仮に僕が表に出なくなったとしても、ずっと創作活動は続けていこうと思いますし。
そのー、作曲家になっちゃってもいいし、プロデューサーでもいいし、とは思っているんですが。
というか音楽が大好きなので、それ以外の人生は考えられないですから。
今までちょっと恐くて触れられなかったっていうか、悲しくて触れられなかった事に思いきりぶつかってみた方がいいのかもしれないですね。
もう少しだけ時間が欲しいですね。



イ:いつまででも待ってますよ、きっと皆!
YOSHIKI、Xを通じて、それを信じてる人たちには、分かる人たちにはきっと分かってもらえるはずだから。
Y:そう言っててくれると。

イ:正直にYOSHIKIが思っている事を思っているように思った形で表現していけば、
そしてその最初の波紋じゃないけど、それが少しずつ広がっていけば、きっと伝わるし、広がっていく事によって、いつのまにかまた昔のような、すごい前向きな気持ちに変われるかもしれないし。
Y:そうですね。


イ:きっと皆それをまってるんで…。
Y:そうですね。
がんばらなきゃいけないですね。

イ:ぜひがんばってください。
Y:はい。




 
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