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さて、このCDの詳細は以下の2つを読んでもらうとよいかと。

「ネットで出回る『Indies of X』の正体」

Indies of X Rose & Blood→その実態はブートレグ

つまりは『Jealousy(91年)』と『ART OF LIFE(93年)』時期のセッションを収録した海賊版なんだけど、未発表曲が入っていたり、存在のみは知られているバージョンの音源があったり、本当のマニア垂涎の作品なのだ。

■収録曲の解説。かなり長いから覚悟しときなw

1. Itroduction
『ART OF LIFE』の前奏部分(速くなる前)を収録。打ち込み。
『ART OF LIFE』は活字化されてるだけで幾つかのパターンがデモとして存在しているのが明らかになっているけど、これは生演奏じゃないので、本番前のデモと思われるやつで、おそらく「あの」津田さんがプログラムしたとされてる音源だろう。ボーカルラインはCD版とまったく同じ。


2. Dangerous Zone
『Jealousy』期のTAIJI全開のファンキーなメタルナンバー。未発表曲。
エクストリームっぽい感じかな?ボーカルは1番は歌詞が入っているものの、2番は仮歌で「ラララー」と歌ってる。
歌詞はYOSHIKIっぽさが全く感じられず、Xでは TAIJIは歌詞を書いていない事から、
TOSHIの作詞と思われる。Wikipediaにもあるように、YOSHIKIがレコーディング中に戦線離脱していた為、ドラムは某セッションドラマーが叩いてると思われる。
アレンジそのものはすでに出来上がってる風なので、歌詞ができなかったorYOSHIKI がOKしなかったので『Jealousy』には収録されなかったんだろう。
もしこの曲が入っていたとすると、『Jealousy』はTAIJIの曲が多めになるので、パワーバランスを考えて収録されなかったのかも。もしくは単純にYOSHIKIが復帰するまでに遊びで録音した曲かも。


3. Shadows
「JOKER」のデモテイク。ドラムはシンバルの鳴りかたから、打ち込みと思われる。
ちょっとテンポが遅いのとギターソロの入りがちょっと違う以外はCDと同じ。
コーラスはHIDEかな?ベースが目立たない&左CHのギターアレンジから、HIDEがINAと一緒に作ったデモ版でTOSHIが歌ったバージョンかも。


4. Light Breeze
超アメリカンなロックなのでTAIJI作曲だろう。これも完全な未発表曲。
歌は半分くらいが仮歌。ドラムは生ドラムっぽい。メロディーもギターソロも、およそXとは思えない曲なので、そりゃYOSHIKIはボツにするよね・・・。
ギターソロはPATAかも。


5. Rose and Blood
TAIJIの自伝に付録としてついていた『JUNGLE』。ということで既発曲。
「YOSHIKIが不在時にリズムマシンを鳴らしながら適当にセッションしてたら盛り上がってきたので、ついでに録音してみた」みたいな曲。
中盤のスラップ&ライトハンドなど TAIJIファンにはたまらない曲だと思うんだけど、やっぱりXっぽくない。いや、『VANISHING VISION』に収録されてれば違和感は無いかも。
ってことはやっぱりその後のXを考えると、
TAIJIの方向性は明らかに違うほうに向かってたわけ。。。


6. Black Devil
「Desperate Angel」のかなりテンポを遅くしたテイク。歌詞も仮歌。
CDとは若干歌メロが違う。でもギターリフなんかはほぼCDと同じだけど、ギターソロが入っていない。ギターソロ後のキメ部分はCDと同じ。
転調も同じ。アウトロのギターソロは収録されていて、CD版ともっとも違うのはフェードアウトしないところ。


7. Not true?
「Miscast」のデモテイク。これも「Shadows(つまり「JOKER」)」同様、ドラムが打ち込みと思われるので、同じような環境で録音されていると思われる。
HIDEはどちらの曲も作詞・作曲をしているので、TAIJI作曲(と思われる)ナンバーと違って、仮歌はない。ギターソロ前のキメがちょっと違う。
ギターソロはちょっと違うので面白い。歌詞が違う。


8. End The World
1曲目と同じ『ART OF LIFE』イントロ部分からの疾走パート〜YOSHIKIのピアノパートまでの全編打ち込みによるデモテイク。
本来ギターではいる部分がすべてシンセなので、これを聞かされたHIDE&PATAのアレンジは、そりゃもう大変だったろうなぁ、と。
ドラムはデモテイクらしく、ほとんどフィルが入らない(っていうか2バスのパターンとそうじゃないやつの繰り返し)。
果てしなく長いギターソロ部分はコードを押さえたシンセだけなので、実はギターの練習にちょうどいいのかも。ギターソロとオーケストラの掛け合いの部分はCDと同じ展開。
大サビも完成版と同様。様々な文献で語られてる通り、YOSHIKI(&プロデューサーの津田氏)によるデモテイク(つまり本作)があって、その後、TAIJIが演奏しているテイク→CD版となるはずなので、TAIJI版を聞いてみたいなぁ。



■ということ、Xファンでもどこまでついてこれるかわからない上に、推測ばかりの文章だけど、ファンなら手に入れるべき作品。あえて、ここでは海賊版である事の議論はしないでおこう。っていうか、これだって本物か分からないよ・・・。


 



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