TAIJIのXにおいての最後となった、伝説のLIVE。超名作。まさにすべてが見所の内容です。
01. WORLD ANTHEM(S.E.)
Frank Marino & Mahogany Rushの曲をカヴァー。
アルバム『BLUE BLOOD』および初期のライブのオープニングを
飾った曲として有名である。
この日はドーム3DAYSの締め。
これまで以上に独特な盛り上がりがあるのだ。
また、後の『THE LAST LIVE』ではアンコールの登場時に流すという
粋な演出がとても好きだった。
02. SILENT JEALOUSY
紅白初出場時に演奏した曲。
文字通り「市民権を得た」アンセム的なイメージがある。
口ずさんでしまうようなキャッチーなメロディと
ドラマティックな哀愁にガキの私は痺れていた。
03. SADISTIC DESIRE
HIDE作曲のHRナンバー。
原曲は彼の横須賀サーベルタイガー期の楽曲。
Xのメンバーによるアレンジでこの形に完成する。
特にTAIJIのベースラインがたまらない。
アルバム『VANISHING VISION』のヴァージョンも
刺々しくて好きだ。
04. DESPERATE ANGEL
改めてXは曲中の煽りとMCでも楽しませてくれるバンドだった。
「流石のXと言えども少々バテ気味…」
…こんなのを3連チャンすればそうだろうに。。
メンバーそれぞれにファンが気合を入れる…
「(PATAへ)少し痩せたけど大丈夫?」 byTOSHI
「私は大丈夫だよ!!!」byTOSHI
この曲はTAIJI作曲のアメリカンテイストな曲。
Xの楽曲の中で意外とこういうのが少ないのは
彼の存在価値そのものだろうか。
もちろんHEATHも好きだけどさ。
05. STANDING SEX
アルバム『JELOUSY』から外れたシングル曲。
間に合わなかったのが一番の理由らしいが…
PATA&HIDEのアドリブから始まる…
何故かこのギターソロやメロディがツボなんです。
どことなくエロスなところも好きだけど。
06. WEEK END
いろいろなヴァージョンのある楽曲。
イントロフレーズで「この曲か!!」w
哀しみ溢れる抒情的なロックンロールナンバーである。
ちなみにこの続編は後の楽曲、「RUSTY NAIL」。
07. DRUM SORO
何がどうとかではない。
見るしかないのでは???
ライブ中に失神するドラマー。私はこのお方しか知らない。。
08. HIDEの部屋
見るしかないPart2。
あくまで精神異常者の演技なのがミソ。
09. VOICELESS SCREAMING
TOSHI&TAIJIの楽曲。
個人的には『BALLAD COLLECTION』に入れてほしかった曲。
Xとしては珍しくTAIJIがギターを奏でる。
彼らは通じる部分があったのだろうか。
この「声にならない叫び」は永遠に響き渡る…。
10. PIANO SOLO〜ES DURのピアノ線
個人的にはYOSHIKIのソロコーナーはDRUM SOLOよりも
PIANO SOLOの方が好き。
「タイコもピアノもたたく事に変わりはない」
なんてことも言ってましたな、親分。
11. UNFINISHED
好きですねぇ。
初期のアルバムの締めな楽曲ではあったが、
今ではXへの思いを「アン・フィニッシード」に託している。
12. CELEBRATION
はい。「瞬間の美学」です!
HIDE流R&R!!!
散りばめられたPOPセンスとストーリー無用の歌詞♪
こんなライブだからこそ映える
セレブレーションなひと時なのだろう。
13. オルガスム
上の「HIDEの部屋」もそうだが、
CDで聴いていたときは何が起きているのかさっぱりだった。
「こっからこっち!こっちに負けんなよ!!」とかw
いつも大げさに「ラストナンバーいくぜ〜」なノリなのに
この曲でラストになることはないのがまた良い。
14. 紅
デビュー曲。「Xと言えば?」な曲でもある。
どういう訳か後期X(XJapan)になると
HIDEがソロを弾けない病にかかってしまうので、
弾き切る姿はある意味で貴重なのかもしれない。
15. JOKER
再び、MCの面白いバンドである。
「…アンコールに出て来れねぇじゃねぇかバカ野郎!!!」
詳細はDVDで…
「ジャンピングで行けよ!!!」
詳細はDVDで…
HIDE作曲のPOPチューン。
TOSHIの「やれよ!JOKER」は有名か。
HIDEはこういうロックでギターを奏でる姿が
一番カッコいいと思う!
16. X
皆で飛ぶ曲。「通称:Xジャンプ」
XジャンプはJUDI AND MARYのTAKUYAが考えたらしい…
「TAIJI〜!TAIJI〜!!」と二回紹介するTOSHI。
そのワケは後程。。。
「飛べぇ〜飛べ飛べ…飛べ飛べ飛べ…」
時折ご当地キレフレーズが飛ぶHIDEにも注目。
時間のある人は他のライブCDおよび映像で違いを楽しみましょう♪
17. ENDLESS RAIN
2ndシングル曲。1stの「紅」とは違ったバラードナンバーが
人気の加速にも繋がった名曲。
ライブでは大合唱、そして名残惜しむようにドーム全体に響く…
18. SAY ANYTHING〜ENDLESS RAIN(CLOSING S.E.)
エンディング。印象的なのは涙するPATAとTAIJI。
この涙が全てを物語る寂しさ…
この勢いを3日間連続で演り通すこと自体が無謀と言える。
まさにタイトル“破滅に向かって”そのものだ。
彼らよりもテクニカルにプレイ出来るバンドはいるし、
彼らよりも速く演奏できるバンドもあるだろう。
しかし、これほどまでに
観客ごと全身全霊でぶつかっていくバンドは他に知らない。
会場はXが世界進出するという決起集会のような盛り上がり、
だがメンバーたちはどことなく寂しさを募らせるような表情…
そう。このライブを最後にベーシストTAIJIが脱退してしまうのだ。
映像で見るとわかるのだが、その微妙な温度差が
ライブの終盤になればなるほど見えてくるかな。
TAIJIのラスト・ライブ、そしてX表記としてのラスト・ライブ…
「おぃ…ホントに…長い間…
俺たちエックスに愛と…夢と…勇気と…
感動を俺たちに与えてくれてどうもありがとう。
オマエたちがたくさん与えてくれた分、
これからもずっと…倍にして
返し続けるからな!オイ!!」
そんな彼もまた数年後Xを去っていく…。
これが破滅への序章なのだろうか?
実に奥の深いライブである。